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2005.12.27 映画

書を捨てよ街へ出よう

本日、例のCS放送のミニコーナー「スローコメディTV」、クランクインです。下北沢の某カフェバーで撮影…うーん、まぁ、そこそこちゃんと撮れた。モデルさん起用してよかった。モデルであるという特性をまったく生かしきれなかったけど。

■見た映画。
書を捨てよ町へ出よう [DVD]

寺山修司「書を捨てよ街へ出よう」

めちゃくちゃ面白い。ていうか自由。最近、いわゆる作品における「自由課題」ってのについて考えていた矢先、この人の作品は本当に”自由”だなぁと思った。

だいたい”自由”なんて簡単にできそうだけれど、誰だって、見えない自分の柵のなかで自由と思い込んで制作をしても、結果的に不自由にしか表現できないなんてことは、多々あると思うわけで…。演劇の手法を多く取り入れているから自由に見える、という単純なことではなさそうだ。映像というメディアの特性をよく理解した上で、あえてタブーを越えていこうとしている。

話はぐちゃぐちゃだけど、この映画はまさに”詩”で、もう少し具体的に言うと”詩のボクシング”に近いかな。筋を追っていくと混乱するけど、総体的になんだか受け入れられるというか、すっと体に入ってくるというか…。感想もなんていっていいのか分からない。

「映画は暗闇でしか生きられない、灯りが着いたらそれで終わり」という言葉が印象に残った。その現象を「夢」という概念と交錯させているけど、よく作り上げたなぁと感嘆してしまう。

北北西に進路を取れ [Blu-ray]

アルフレッド・ヒッチコック「北北西へ進路を取れ」

話の展開早すぎ。ぜんぜん飽きさせない。見終わった後、なんだかいろいろ納得いかなかったけど、濃密でおもしろい時間を過ごしたことはハッキリしていて、変な感じだった。エンターテイメントとしての映画ってのは、それでいいんだなぁとしみじみ思ったり。