書を捨てよ街へ出よう
本日、例のCS放送のミニコーナー「スローコメディTV」、クランクインです。下北沢の某カフェバーで撮影…うーん、まぁ、そこそこちゃんと撮れた。モデルさん起用してよかった。モデルであるという特性をまったく生かしきれなかったけど。
寺山修司「書を捨てよ街へ出よう」
めちゃくちゃ面白い。ていうか自由。最近、いわゆる作品における「自由課題」ってのについて考えていた矢先、この人の作品は本当に”自由”だなぁと思った。
だいたい”自由”なんて簡単にできそうだけれど、誰だって、見えない自分の柵のなかで自由と思い込んで制作をしても、結果的に不自由にしか表現できないなんてことは、多々あると思うわけで…。演劇の手法を多く取り入れているから自由に見える、という単純なことではなさそうだ。映像というメディアの特性をよく理解した上で、あえてタブーを越えていこうとしている。
話はぐちゃぐちゃだけど、この映画はまさに”詩”で、もう少し具体的に言うと”詩のボクシング”に近いかな。筋を追っていくと混乱するけど、総体的になんだか受け入れられるというか、すっと体に入ってくるというか…。感想もなんていっていいのか分からない。
「映画は暗闇でしか生きられない、灯りが着いたらそれで終わり」という言葉が印象に残った。その現象を「夢」という概念と交錯させているけど、よく作り上げたなぁと感嘆してしまう。
アルフレッド・ヒッチコック「北北西へ進路を取れ」
話の展開早すぎ。ぜんぜん飽きさせない。見終わった後、なんだかいろいろ納得いかなかったけど、濃密でおもしろい時間を過ごしたことはハッキリしていて、変な感じだった。エンターテイメントとしての映画ってのは、それでいいんだなぁとしみじみ思ったり。