最終日はいろいろと段取りが組まれていて、あまり自由に行動する時間がない。朝早く起きたので、ホテル沿いの海岸を歩いてみる。妙に建物と波打ち際の距離が短いが、これは温暖化の影響かなにかで、年々と砂浜が短くなってきているらしい。

ここ数日の朝食は、だいたいABCストアでホットドッグだの、妙に味のしょっぱいサラダだのを買って済ます。コーヒーはポットに入っているものを、自分で注いで後で清算するというシステム。なんていうかこのお店は、本当によくできている。競合店がないのが不思議だ。

部屋では、昨夜買ったウクレレを試しに弾いてみる。とはいっても、僕は音楽はまるでダメ。ただ何となく、時間が空いたときにポロロンとできるものが欲しかった。ハワイで伝統的なカヌーの木で作られたウクレレということで、見た目はとても良い。音もスカーンと抜けるような感じで気持ちがよかった。少し練習してみよう。

空港までの送迎タクシーが来るまで時間が空いたので、ホテル近くのレストランでハワイのビールを飲みながら、ハワイを総括。

（１）ハワイはあらゆる年齢層や、あらゆる指向の人を柔軟に受け入れる要素がまんべんなく揃っていて、人気がある理由が分かった。買い物もでき、食事もおいしく、案外と自然が残っていて、古来からの独自の文化もある。旅行前の見立て通り、オアフ島とそれ以外の離島の関係は、沖縄のそれとかなり似ているのではないかと思った。

（２）とはいうものの、あまりに日本人観光客慣れしたワイキキという街は、僕には物足りなかった。ワイキキさえ出れば、かなり楽しめるが、案外とハワイは広く、オアフ島ひとつとっても、すべてを回りきるのには、ある程度時間が必要だと分かった。

（３）次回もしハワイに行くとしたら、最初からカウアイ島やマウイ島などを拠点にして、大自然と、古いハワイの文化を楽しむというテーマで旅行をしたいと思った。太平洋の真ん中にぽつんとある孤独な感じを味わえれば味わえるほど、新鮮な驚きがありそうだ。

帰りの飛行機はぐっすりと眠った。到着したら時計は一日先に進んでいて、もう仕事をしないといけない。切り替えが大変そうなので、本日月曜日はふだんの半分くらい働いたら、飲みに行こう。