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2010.11.24 日常日記

脳内の保守的勢力は僕が寿司屋に行くことを止めたけれど、止められなかった。

ここ一週間くらい、無性に寿司を食べたかった。抑えがたい衝動だったので、近所のパルケという24時間スーパーの総菜で常に半額になっているアジの握り(6貫)を200円くらいで買って食べるけれど、それでは満足がいかなかった。

妻に何度も寿司屋に寿司を少量食べに行こうと誘うが、妻は小僧寿司で食べた寿司が美味しくないと思って以降、寿司というのはそんなに美味しくないものだと思い込み、腰が重かった。

しかし昨日は朝7時に目が覚めてから、悶々と寿司欲求が高まり、朝ご飯さえ食べるのを我慢した。通帳で残高などを確かめて、色々不安はあるけれども、こういう欲求を解消しないことで発生するストレスのほうが、今後の人生に大きな悪影響を与えるんだ、与えるんだ、与えるんだと、抵抗する脳内の保守的勢力を一蹴。11時半頃、万を持して梅が丘の美登利寿司本店に走った。ふたりで走った。

なんで美登利寿司かというと、それは母親の好きな店であり、大里家では寿司といえば美登利寿司であり、たまの贅沢であり、ほぼ家庭の味であり、今日は寿司で博打をしたくなかったからである。店内でゆったり食っている奴らに敵意のまなざしを向けながら行列を40分ほど待ち、食べたけれど、美味しかった。酢の入ったご飯にお刺身がまとわりついている食べ物。幸せだった。妻は板前さんの江戸前的なため口に「私はあれは嫌いじゃないわ、あれは私、嫌いじゃない」と興奮していた。「寿司はドMが行ったら恍惚の快楽を得る場所」という結論も導いていた。店内ではゆったり食べた。

家に帰って北朝鮮の砲撃事件を眺めていたら夜になって、気づいたら14時間ぐらい眠ってしまった。