ツレがうつになりまして。と、焼肉。
昨夜はお義兄様夫妻と一緒に、永福町の竜王という焼肉屋さんで夕食をとった。かつて永福町に住んでいながら、この焼肉屋さんは行ったことがなかったけれど、美味しかった。特に、大好物のせんまい刺しがおいしかった。店も定食屋みたいな雰囲気がとても良かった。
別に映画になるというのは関係なく、図書館で「ツレがうつになりまして」を借りて読んだ。元気いっぱいの真面目なサラリーマンだった夫が突然うつになり、闘病する過程を、漫画家である奥さんが描く。けっこうおもしろかった。正直、あんまり相手のことを「ツレ」と言うことは好きじゃない。でもこの本の場合は、「ツレ」という言葉がすごく効いているなぁと思った。「夫がうつになりまして」だと、たぶんこの漫画の敷居がぐっと高くなる。「家長がうつになりまして」はもっといけない。いや、家長だったら逆に敷居は下がるか。
奥さんがいい具合に鈍感というかマイペースで、それもまた、好感が持てる。彼女の接し方は医学的に正しかったことも、間違ったこともあるみたいだけれど、最初から専門家という人はめったにいないわけだし、誰しもがおどおどしながら、うつの人と接することになるわけで、そこのところに正直だったことがとても良かった。
読みながら、この本が映画になるというニュースを聞いて、うつになる夫の役は誰だろう…とか考えていたけれど、個人的には、SMAPの香取慎吾さんが「ニンニン」と言っているシーンから始めたらいいんじゃないかと話していたんだけれど、妻に「そういうことは電車の中で言ってはいけません」と怒られた。