ホーリーマウンテン
昨日は(も?)あまり仕事には集中できず。とはいうものの、手がかりを見つけることはできたので、無駄な日ではなかった。もう2週間も遅れている。それなのに、合間合間に美空ひばりの映像ばっかり見て過ごしてしまった。本当に震えるぐらい良かった。あと、武満徹。武満徹の作品は端から買っていきたいと思った。
夜、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の「ホーリーマウンテン」を見た。とてもおもしろかったけれど、「映画としておもしろかった」という意味のおもしろさは無かった。実験映像を特集する展覧会に行ったら、全作品がまとめられたものを見せてくれた、という意味でのおもしろさは十分に味わったけれど。ひとつひとつのシチュエーションをきちんと映像にするということと、そのシチュエーションが他のシチュエーションと隣り合わせになることによる刺激が楽しかった。
ラストシーンも、キアロスタミ監督の「桜桃の味」と同じだけれども、「桜桃の味」の場合は、映画全体の文脈を考えたときにとても素敵なカットだけれども、「ホーリーマウンテン」の場合は、単に「最後のカットがそういうシチュエーションである」というおもしろさだけしかない。それはそれで面白いんだけれども、それぞれのシチュエーションがひとつの世界観の中にまとまったときのダイナミズムは感じなかった。
とはいえ、こうなったら「サンタ・サングレ」も見てみたいんだけれども、あいにく下高井戸シネマではやらない。レンタルビデオ屋を探すしかないのかな。でもやっぱり、映画館の、大きな画面で見たいよなー。
帰りはとても冷たい北風が吹いていた。北風が吹いていると、「この風で、東京にもたくさんの放射性物質が舞っているのかな」とか想像してしまう。意識しないようにしながら、ものすごく意識している。やかんでお湯を沸かして湯気が出ているのを見ても、核燃料プールはこんな感じなのかな?とか考えてしまう。経堂で飲もうかとも思っていたけれど、あまりに風が冷たいので断念して、明大前のマクドナルドでアイダホバーガーを買って帰った。テキサスバーガーがけっこう癖のある感じで好きだったのだけれども、どうもあのインパクトに及ぶものはなかなか出てこないなー。