「もじあるき」神楽坂編 再放送のお知らせ
僕が演出や編集、アニメ制作などを担当した、BSフジ「Beポンキッキ」の1コーナー「もじあるき」神楽坂編が再放送されます。
放映日
2010年6月7日(月) 神楽坂編(10分)
BSフジ「Beポンキッキ」
朝7:30〜8:00 (再放送 夕方5:00〜)
インターネット配信
フジテレビKIDSクラブにて、各放送週の金曜〜日曜まで配信
出演
チェルシー舞花/清水優哉
内容
街を歩きながら、毎回決められた文字を探すコーナーです。
今回は神楽坂で「と」を探します。
よもやま話(前回書いたもの)
個人的には「もじあるき」の中では一番良くできたというか、集大成のような作品になった。神楽坂は子ども番組で文字を探すには難しい街だったのだが、それが逆に、試行錯誤の機会を与えてくれた。「”無い文字”をどうやって”有るようにする”のか」というチャレンジは、ひょっとしたら、ただ”そこに有る文字”を探すよりも、面白い結果をもたらしたんじゃないか、という気がする。BGMは大好きなYo La Tengo(WEB版はフリー音源ですが)を使い、ブリッジやアニメも時間をかけて作った。実写もより、丁寧に繋げたと思う。テレビ番組というのは何度も繰り返して見るものではないと思うが、何度も繰り返して見ないと気づかないような仕掛けを盛り込んだり(そういうの好きなんです)。さてどうなりますやら。
よもやま話(新たに追加)
この作品を作ってから約半年後に、私用で神楽坂の街を歩く機会があった。なんとなく、「もじあるき」で歩いた道をもう一度歩いてみた。すると、いろいろなものが変わっていて驚いた。あるはずの店が変わっていたり、細かい看板の類いが違っていたり。この作品の中で出てくる、お化けが暗闇からのぞいているところは、今はもう改装が終わっている。こうやってあらためて同じ道を歩いてみて、街って変わるなあ、生きているなあと思った。そういう面白さを伝えられるだけ、続けてみたかったものだが、そういうことをやれる機会が、根拠は無いんだけれど、いつか、来るような気がしている。
この作品があまりによくできたので、これ以降の作品は、何かをしなきゃ、と力を入れてしまった。最終的にはそれが、このコーナーを続かせない遠因になっただろう。あらためて見返してみると、この作品では、仕掛けがシンプルだったのが良かったのかな。