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2011.3.28 日常日記

エル・トポはおもしろかった。

最近の停滞の原因は、休むべき日にきちんと休んでいないからだ、と妻に指摘され、それはその通りだと思ったので、仕事も溜まっていたけれど土日は完全に休んだ。お昼からビールを飲んだり、本を読んだり、散歩したりして過ごした。

土曜日の夜は、下高井戸シネマでアレハンドロ・ホドロフスキー監督の「エル・トポ」という映画を観たが、あまりにすごい映画で、見終わった後、しばらく放心状態になった。寺山修司が宗教映画を撮ったというイメージ。やっぱり映画って、「体験」できたとき、感動するのだな。

あと、個人的に前から思っていた、「映画の終盤で火事になる作品はおもしろい」という説は、「エル・トポ」終盤の焼身自殺のシーンで、かなり強固なものになった気がした。これについては、映画をたくさん観ている人たちに意見を聞きながら、もう少し深く分析・分類してまとめたい。

翌日、大学の友人の映画撮影の中間打ち上げに参加して、「エル・トポ」の話をすると、皆これを、大学時代、イメージライブラリという映像図書館で観ていたのだという。僕はこのイメージライブラリは、規則が多かったり、いつも人がいっぱいだったりしたので、あんまり近づかないようにしていた。とは言いながらも、実験映像はTSUTAYAではなかなか借りられなかったので、そういうのを端から観ていたりはしたけれど。松本俊夫監督全集とか、ジョナス・メカス監督の「リトアニアへの旅の追憶」とか、そういうのはそこで観たな。でも「エル・トポ」は見なかった。というか、知らなかったんだな。もったいないことをしていたんだなと思った。

とはいえ、いつだって、作品との出会いは、その出会った日が今日であるということに価値があるとも思う。今週もいくつか映画を見る予定。