ぎっくり
妻を持ち上げようとして、ぎっくり腰になってしまった。妻の名誉のために言うと、体重云々は関係なく、僕の持ち上げる姿勢に問題があった。妻を起こすために、ふざけてしまった。それから二日ほど、腰が痛くならないように背筋をピンとして過ごした。
詩集を何冊か買った。今までそんなに興味が無かったけれど、急に読みたくなった。読んでみると、お酒を飲みながらぼんやり考えごとをしたり、植物が育つのをじっくり見るのと、あんまり変わらなくて良いなと思った。そういえば僕の好きなキアロスタミ監督も、各作品の根底に、しばしば詩の存在を挙げる。その感じは分かるかもしれない、というか、自分が良いと感じる映画に共通するのは、どれも詩的感性みたいなもので構築されたものが多いのでは、と思いついて、映画を撮る友人にその自説を得意気に披露してしまった。思いつきで言ったので忘れてください。でも案外、詩と映像の関係って密接なのでは、とは思う。