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2015.12.17 音楽

2015年 今年”聴き込んだ”アルバム ベスト10

もう一年も終わりますので、「今年聴いた」アルバムのうち、もっとものめり込み、聴き込んだものからベスト10を考えてみました。間違っても「今年発売された」アルバムベスト10ではありません。そういう誰得な、個人的な企画なのであります。

第1位『Cores, Nomes』Caetano Veloso

今年はカエターノ・ヴェローゾをたくさん買ったのですが、その中でも最もこのアルバムを聴きました。1982年の作品だそうです。とにかく全てがとても美しい。艶やかな声がそれを引き立てます。特に「Trem Das Cores」や「Um Canto De Afoxé Para O Bloco Do Ilê」など何回聴き直しても飽きません。イメージとしては、すごく太陽が照っている日の、日陰みたいな感じ。少しけだるいというか、まぁカエターノ・ヴェローゾはどの作品もそうといえばそうなのですが。

第2位『Stuff Like That There』Yo La Tengo

もちろん僕は過去に何度も書いているようにYo La Tengoが大好きです。でもひいき目なしに(いやひいき目がないことはありえないけれど)このアルバムはかなりの名作だと思います。とてもやさしい雰囲気。散歩をしているときやお風呂等でつい口ずさんでしまいます。数曲はセルフカバーで、あとはいろいろな人の曲のカバーです。関係ないですが今日これからYo La Tengoのライブに行きます。楽しみ〜

第3位『Carrie & Lowell』Sufjan Stevens

5年ぶりのアルバムということですが、相変わらず不思議な世界観です。美しいのだけれど、どこか物悲しい。Carrieは彼の母の名前で、Lowellは父の名前で、この作品は亡くなったお母さんの死についてのアルバムのようです。英語が分からないのですが、雰囲気としてそういうことを感じさせるものがあります。

第4位『Everything & Everyone』Patrick & Eugene

2008年のアルバムだそうです。ラジオかなにかで流れていたから買ったのだと思います。この妙にお気楽な雰囲気がとても肌に合い、よく聴きます。聴いているとどんどん明るく楽しい気持ちになってきます。ドライブなどにもとても良いです。この前のアルバム「Postcard from Summerisle」も買ったのですが、そこではビヨンセの「Crazy In Love」をお気楽な雰囲気でカバーしていて、それを聴くといつも笑ってしまいます。

第5位『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』ゆらゆら帝国

2003年のライブアルバム。ゆらゆら帝国は大好きなのでたくさん持っているのですが、なぜかこれだけ買いそびれていました。結果としてはすごく良くて、なんでもっと早く買わなかったんだろう? と後悔しました。今年はライブアルバムもたくさん買った一年でしたが、その中でも一番迫力があったように思います。

第6位『Lioness: Hidden Treasures』Amy Winehouse

2011年のアルバムですね。本当に亡くなったのがもったいない歌唱力です。昨年、美空ひばりがジャズばっかり歌うアルバムを聴いていたので思ったのですが、どうもこの方の声質と美空ひばりの声質ってなんだか似ているように僕には感じられます。偉大な歌手の声質は共通する部分があるのでしょうか?

第7位『Simple Songs』Jim O’Rourke

大学時代、「Eureka」とか「insignificance」とかものすごく聴いていたクチなので、14年ぶりのヴォーカルアルバムということにまず興奮しました。静かでアンビエントなほうの作品も好きですが、ヴォーカルアルバムも大好物です。今回のはちょっと渋めでしたが、それもまた良しでした。

第8位『ホワイト・アルバム+4』Caetano Veloso

ここでまさかのカエターノ・ヴェローゾ2枚目が入ってきます。1969年のアルバムですが、とても実験的で、やんちゃな青年という感じです。古くささはあんまり感じさせません。むしろ古い録音の感じがかえって味になっている気もします。とても陽気な雰囲気もあり、そして悲しい雰囲気もちょっとあり、色々ごった煮になっている感じの作品で聴いていて面白い。

第9位『Cheek To Cheek』Tony Bennett & Lady Gaga

2014年のアルバム。いやー上品です。豪華です。気持ちが豊かになる。これを聴きながらステーキとかナイフで切りたいです。耳が良くなりそう。

第10位『ジャージー・ボーイズ オリジナル・サウンドトラック』

僕は映画はほとんど下高井戸シネマで見るので、ほかの人よりも観るのが遅いんです。「ジャージーボーイズ」を4月に観た後はしばらくずっとこのアルバムを聴いていました。「君の瞳に恋してる」は誰もが知る名曲ですが、映画を観た後だと、より深く感情移入できる感じがします。

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なんか書いていて面白いですね(自分だけが面白い)。去年もやれば良かったです。ということで、去年のはまたアップしてみようかな〜と思います。