進級制作展を見に行った。
母校ムサビ映像学科3年生の展示「進級制作展」を元ルームメイトづけしと見に行った。もじあるきに出演しているチェルシーの写真展示があったり、予備校講師をしているづけしの教え子の映像作品があったりと、個別のきっかけはあったのだけれど、単純に大学生の作品というのをひさびさに見てみたかった。
一番おもしろかったのは写真にある「地球調査員ユミちゃん」。アニメなのだが、絵もわざと下手にしていて、全配役の声優も自分、テーマソングの作詞作曲、歌っているのも自分。その歌というのも、一番良いところで音をはずしていたり、地球を護る〜というところでキノコ雲が出てきたり、全部がチープに見えるように巧妙に演出されていて、単純に楽しめた。5、6回繰り返して見たかな。
他にもいくつか良い作品があった。こういう学生展示を、純粋な観客として見ると、いろいろ見えてくるものがあるなあと思った。たとえば、その人の人となりとか、自分の感性に対する素直さが出ている作品というのは、たとえ表現として未熟な部分があったとしても、楽しめるのだなあという事。そういう作品は、足りない部分も、自分なりに頭の中で補完して見ることができた。
ひさしぶりに学食でごはんを食べた。400円のMAUランチ。おいしくはなかったけれど、この値段でこのボリュームに満足。帰りがけ、別の校舎でロシアのアニメ作家、ノルシュテインの展覧会をやっていたので見てみたけれど、いや素晴らしかった。何気ない所作や、表情などの表現が凄まじくリアル。アニメの語源はアニマ(魂)だというけれど、まさに描かれるものに命のようなものが宿っていたように思った。
よっつととよんとも待ち合わせをしていたけれど、うまく噛み合わず、夕方に鷹の台駅前の中華料理屋さんで合流。青島ビールを飲みながら、今日見た展示の感想などを言い合う光景は、そういえば大学生の時もこんな感じだったなあと思わせるものだった。