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2010.6.8 お知らせ

「もじあるき」巣鴨編 再放送のお知らせ

僕が演出や編集、アニメ制作などを担当した、BSフジ「Beポンキッキ」の1コーナー「もじあるき」巣鴨編が再放送されます。

放映日

2010年6月14日(月) 巣鴨編(10分)

BSフジ「Beポンキッキ」
朝7:30〜8:00 (再放送 夕方5:00〜)

インターネット配信

フジテレビKIDSクラブにて、各放送週の金曜〜日曜まで配信

出演

チェルシー舞花/清水優哉

内容

街を歩きながら、毎回決められた文字を探すコーナーです。
今回は巣鴨で「し」を探します。

よもやま話(当時書いたもの)

巣鴨にはこれまで足を踏み入れたことが無かったのだが、ロケハンで歩いてみると、こんなに包容力のある街があったのか! と思わずにはいられなかった。街を歩くおじいちゃんやおばあちゃんが、ことごとく優しい。買い物をして話をしだすと長くなる。お店やお寺に許可申請を出しても「ああそうかあ、どうぞどうぞ」という感じで、ほかの街の撮影交渉でありがちな、神経戦みたいなことにはまったくならなかった。住んでもいいかもしれない。ずっと温泉に浸かっているような、心地よさがあった。天国があるとしたら、こういうところなんだろう。制作スタッフは満場一致で、ここで「し」を探そう、と決めた。もちろん、幸せの「し」である。

よもやま話(追記2010/6/8)

内輪的な話ではあるけれど、スタッフ内で盛り上がったのは、商店街入り口付近で、メイクさんが映ってしまったシーンだった。自由にカメラを回しているので、メイクさんでなくても、カメラに映ることはあり得る。こういうときに、「しまった!」という表情をして、カメラから消えようとするのが、もっともしてはいけない行動とされる。いたって普通に、何事もなかったように歩いたほうがいい。そのほうがかえって自然である、ということで、スタッフは皆それを実践していた。(※僕だけ唯一、何回やっても、カメラに映ると「あっ!」と言ってしまっていたけれど…笑)

メイクさんは今回、商店街の入り口でばっちり映り込んでいたが、そこは数々の撮影の修羅場をくぐり抜けた方だけあって、平然と歩いていた。そこまでは良かったのだが、カメラの動きと自分の進行方向が同じであることに気づいたのか、平然とUターンをしてしまったのだ。それを実際に映像で見てみると、単なる「観光客」が、平然とした表情で、堂々と道の真ん中で大きなカーブを描いてUターンをする様が妙におかしくて、「あれが一般的な観光客だったとしたら、巣鴨の商店街に入った瞬間、『あっ、この街は何か違う。オーラが私を受け付けてない』と悟って、急遽改札まで引き返したのかな」とか、色々想像が膨らんで、とても盛り上がった。まあ、一瞬の話ですが。。。

BGMはブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブです。演奏者の年齢層が、巣鴨っぽいかな、と。というか、巣鴨ってキューバっぽいな、と。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

2010.5.31 お知らせ

「もじあるき」神楽坂編 再放送のお知らせ

僕が演出や編集、アニメ制作などを担当した、BSフジ「Beポンキッキ」の1コーナー「もじあるき」神楽坂編が再放送されます。

放映日

2010年6月7日(月) 神楽坂編(10分)

BSフジ「Beポンキッキ」
朝7:30〜8:00 (再放送 夕方5:00〜)

インターネット配信

フジテレビKIDSクラブにて、各放送週の金曜〜日曜まで配信

出演

チェルシー舞花/清水優哉

内容

街を歩きながら、毎回決められた文字を探すコーナーです。
今回は神楽坂で「と」を探します。

よもやま話(前回書いたもの)

個人的には「もじあるき」の中では一番良くできたというか、集大成のような作品になった。神楽坂は子ども番組で文字を探すには難しい街だったのだが、それが逆に、試行錯誤の機会を与えてくれた。「”無い文字”をどうやって”有るようにする”のか」というチャレンジは、ひょっとしたら、ただ”そこに有る文字”を探すよりも、面白い結果をもたらしたんじゃないか、という気がする。BGMは大好きなYo La Tengo(WEB版はフリー音源ですが)を使い、ブリッジやアニメも時間をかけて作った。実写もより、丁寧に繋げたと思う。テレビ番組というのは何度も繰り返して見るものではないと思うが、何度も繰り返して見ないと気づかないような仕掛けを盛り込んだり(そういうの好きなんです)。さてどうなりますやら。

Summer Sun

よもやま話(新たに追加)

この作品を作ってから約半年後に、私用で神楽坂の街を歩く機会があった。なんとなく、「もじあるき」で歩いた道をもう一度歩いてみた。すると、いろいろなものが変わっていて驚いた。あるはずの店が変わっていたり、細かい看板の類いが違っていたり。この作品の中で出てくる、お化けが暗闇からのぞいているところは、今はもう改装が終わっている。こうやってあらためて同じ道を歩いてみて、街って変わるなあ、生きているなあと思った。そういう面白さを伝えられるだけ、続けてみたかったものだが、そういうことをやれる機会が、根拠は無いんだけれど、いつか、来るような気がしている。

この作品があまりによくできたので、これ以降の作品は、何かをしなきゃ、と力を入れてしまった。最終的にはそれが、このコーナーを続かせない遠因になっただろう。あらためて見返してみると、この作品では、仕掛けがシンプルだったのが良かったのかな。